断トツの一位はおかしい日本語ということに最近まで気づきませんでした。管理人は違和感すらありませんでした。
今日は断トツの1位がなぜおかしいのか、また、トツの漢字や語源や意味はなどを説明します。
断トツの1位はなぜおかしい?語源や意味は?
もともと断トツという
語源は「断然トップ」
からきています。意味は、
他を大きく引き離して先頭にあること
をです。
つまり、断トツ1位は、トップと1位が重複していることになり、日本語としておかしい表現となります。
「頭痛が痛い」などの重複表現と同じですね。(たくさんある重複表現については後半に説明します)
断トツの1位の例文
ではどのように使うのが正しく、間違いなのでしょうか?例文をみていきましょう。
正しい例文
- 断トツの人気商品
- 断トツの成績
間違った例文
- 断トツ1位の人気商品(重複表現)
- 断トツの一番(重複表現)
- 断トツトップ(重複表現)
- 断トツの首位(重複表現)
- 断トツの最下位
断トツの最下位というのも通常であれば、誤った表現になります。
しかし、昔携帯会社のCMでも使われ話題になったことがあります。本来であれば「断然トップの最下位」となりますので、何がなんだかわからない表現となってしまいますね。
間違った例文も何気に使ってしまいそうなものばかりです。使わないようにしたいものです。
トツの漢字は?断突ではない!
トツに漢字はない
断然トップの略字となりますから、とつはトップの前2文字のことになります。
なんとなく「断突」なのかと思ってしまいますが、違いますので気をつけましょう!
断トツ1位になぜ違和感がなかったのか?
冒頭にも記載しましたように、断トツ1位になんの疑問も抱きませんでした。
これは、断トツという言葉自体が、時代の流れとともに「ぶっちぎりの、大差で」という意味となっていることが考えられます。
もともとは略語ですが、ひとつの言葉として認識されているためです。
と、言いましても、意味を知ってしまうと重複言葉ですので、恥ずかしくて使えませんが、このような流れもあり、誤用している人が多いのも事実です。
重複表現はほかにもこんなにある!
重複表現は結構あるものですね。
お恥かしながら管理人もうっかり使ってしまっている表現がありました。
意味を理解すると重複表現の使用もなくなるかと思いますので、一度確認しておくとよいでしょう。
- 一番最初
- 後で後悔する
- 腹痛が痛い
- 頭痛が痛い
- 犯罪を犯す
- 最後の切り札
- 思いがけないハプニング
- 元旦の朝
- 射程距離
あとがき
今日は断トツ1位が重複表現であることを学びました。言葉は語源を理解することで正しく使えるようになりますね。