寿司屋で魚へんに師の漢字を見かけました。魚へんに師匠の師ですから、偉い魚なのでしょうか?
今日は魚へんに師匠の師「鰤」について読み方や由来を調べてみます!
魚へんに師の漢字「鰤」の読み方
気になる読み方は、
鰤
ぶり
です。なぜ師匠の師の漢字が右側についているのでしょうか?由来をみていきましょう。
鰤の画数
鰤
画数 | 21画 |
読み | 音読み:シ 訓読み:ぶり |
国語施策 | 常用漢字 |
いつ習う? | 小学校、中学校では習いません(師は小学校) |
JIS漢字水準 | JIS第1水準 |
鰤(ぶり)の漢字の由来
魚へんに師がついた理由は、
ぶりは出世魚で
師には年をとったという
意味があるため
他にも下記のようなものがあります。
- 古い魚(ふるい魚)→ ふりたる魚 → ぶりとなった
- 脂の多い魚のため、脂(あぶら)→ あぶり→ ぶりとなった
- 火に炙って食べたため、あぶり→ぶり となった
ぶりは確かに脂が多い魚ですし、どれも納得できる由来ですね。
鰤(ぶり)は出世魚!
ぶりはよく出世魚と言われます。昔から縁起を担いでお正月にはぶりを食べる風習もありますね。
これはぶりが成長(大きくなる)とともに名前が変わっていくからです。
80cm以上で
ぶりと呼ばれるようになります
ぶりは小型の時は地域によって名称が異なります。どのような名前で呼ばれるかは、次の章でみていきましょう!
★ほかの出世魚といえば鯔(ぼら)です!
「ぶりの小型」は地域で名前が違う!
マルハニチロによると、一般的には下の表の名前で呼ばれています。
サイズ | 20cm | 40cm | 60cm | 80cm |
関東 | ワカシ | イナダ | ワラサ | ブリ |
関西 | ツバス | ハマチ | メジロ | ブリ |
九州 | ワカナゴ | ヤズ | コブリ | ブリ |
私は九州出身でよくハマチを食べていたのですが、関東に越してからハマチを見かけなくなったので、とれないのだと思っていました。
ある時、イナダがハマチとそっくりなので調べてみたら、同じ魚だったのでびっくりしました。現代では九州もヤズの名称よりハマチの方がメジャーなのかもしれません。
こういうちょっとした違いを知っておくとおもしろいですね。続いて、ぶりの捌き方や食べ方をみていきましょう。
鰤(ぶり)の捌き方や美味しい食べ方は?
美味しい捌き方は、気まぐれクックさんの動画がわかりやすいと思うので貼っておきますね。大きなぶりですよ〜!
こんなに大きな魚をさばけるなんて、本当に尊敬します!
まとめ
今日は魚へんに師「鰤」について調べてみました。今日の学びは…
- 魚へんに師の読み方はぶり
- 漢字「師」には、歳をとったという意味がある
- 一番育ちきった状態がぶり(魚へんに師)である
- 鰤は出世魚(出世したくなったら、ブリを食べよう!)
- 関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリという
- 地方によって名前が異なる(例えば関東のイナダと関西のハマチは同じ)
漢字きっかけに、雑学が増えてたのしいです。みなさんも水族館に行ったときにぜひ披露してくださいね!
他にも魚へんの漢字を調べています。ぜひご覧ください!